ソーシャルゲームのイラスト制作の流れ

イラスト制作の流れ

イラスト制作の流れは、大きく分けると以下の5つのフェーズがあります。

1.指示書作成(キャラクターデザイン)
2.ラフ制作(きれいな一本線にする前の絵)
3.線画制作(ラフからきれいな線にしたもの)
4.着色(線を元に色を塗っていく作業)
5.仕上げ(色の微調整や全体的なバランスを整える)

指示書はイラストレーターに「こういったイラストをお願いします!」と伝えるための依頼書で、テキストや写真、イラストが散りばめられています。
この一連の流れで早ければ2週間、通常平均で3週間程度でイラスト制作を行っています。

指示書の作成

指示書はイラスト制作をお願いする際に共通の言語となる部分ですので、しっかりと作成します。
中にはテキストや参考画像のみで、キャラ設定がされていない指示書もあるので要注意です。

依頼主がイメージしているものを少ないテキスト情報からイメージできればいいのですが、たとえば「若い女の子で仁王立ちのポーズ」という依頼が来た場合、どんなイメージを思い浮かべますか?
「若い」は人によって10代だったり20代だったり、「女の子」も痩せているのか筋肉質なのか、ポーズは俯瞰か煽りか正面か…、などなど言葉は人それぞれで定義や解釈が異なります。
このようなざっくりとした依頼が来た場合には、やり直しが発生しないようにすぐに依頼主に確認をしましょう。
逆に依頼主もそのようなザックリとした指示を伝えてしまうと、出来上がったイラストがイメージと違い、再度依頼を行わなくてはならず、制作時間が無駄にかかってしまいます。

ラフ・線画制作

イラストレーターは、依頼主に伝わるレベルでラフを描かないと、変なリテイクをくらうことになってしまいます。
そのため、できれば線画清書の際に迷わず描けるくらいのレベルでイラスト制作すると良いでしょう。

依頼主はラフを見て、必要があれば赤入れをしてフィードバックします。
イラストレーターのイラストに赤入れをするのには、やや抵抗があるでしょうが、言葉で修正を伝えるよりもはるかに伝わりやすいことが多いのです。

ラフが完成したら、次は線画の作業に入ります。
この線画でもラフ段階ではうまく把握しきれなかった部分の微調整を行います。
ラフ画でイメージは把握できているので、大幅な修正をすることがあまりありません。
  線画はラフに比べて時間がかかるため、線画制作後の修正はイラストレーターにとって大きな負担となります。
できるだけラフの段階で握るようにしてしましょう。
もし、ソーシャルゲーム内の設定や仕様が変わって、どうしても構図を変更しなければならない場合は、別途費用を用意し、ラフから再度描き直してもらう必要があります。

着色〜仕上げ

着色もイラストの印象を大きく左右するとても重要な工程です。
場合によっては、レイヤー分けをした肌・服・髪・背景の基本配色を依頼主に確認してもらってから。影や照り返し、グラデ、ハイライトなどの塗りこみをしていきましょう。
着色時の一般的によく使われる仕様ソフトは、SAIやCLIP STUDIO PAINT、Photoshopを利用していきます。

仕上げ作業ですが、色や陰に変化を加えるときは、Photoshopのレベル補正などを使うと効果的です。
これらの仕上げは、単体ではそこまで劇的に変わるようなものではありませんが、重ねていくことで、完成形まで持っていくことができます。

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