モバイル向けのイラストの作り方

モバイルを意識したデザイン

通常イラストを制作する際には、パソコンの大きなモニタを使って描きこんでいきます。
しかし、ソーシャルゲームは、遊ぶユーザーのデバイスがモバイル端末(携帯端末)の為、パソコン画面上で見た時には一見大丈夫に見えても、携帯画面上で見ると見え方が異なり、調整が必要となるケースが多々発生します。

基本的にモバイルのソーシャルゲームの場合は、縦長のイラストが多いです。
単純にモバイルの画面のサイズが縦長のものが多いため、イラストを画面いっぱいに見せることを考えると必然的かもしれません。
もちろん、正方形でイラストを見せるケースも存在します。

イラスト制作は基本的にパソコンでソフトを使うので、携帯画面よりは大きいサイズで作業を行います。
ただし、あくまでも携帯画面に映ることを意識して制作しなければなりません。
たとえば、線画が細くなりすぎると、モバイル時にはほとんど線画が見えなくなってしまったりします。
また、キャラクターを描くのであれば、やや引き気味で描いてしまうと、顔が小さくなってしまい視認性が悪くなってしまいます。
依頼主はイラストレーターに依頼する際は、モバイル上での見え方に注意する必要があります。
普段はパソコン上でチェックをすると思いますが、モバイルでもチェックすることをお奨め致します。

モバイルを意識した配色

ソーシャルゲーム用のイラストの配色は、通常のイラスト制作の際と同じかと思われるかもしれませんが、実は大きく異なる点が2つあります。

・彩度と明度は高めに設定する
・キャラと背景は同化させない

イラストを制作していて、キャラ単体の塗りは悪くないのに、何か物足りないということはないでしょうか。
もし、イラストに背景や何かしらの光源がある場合には、それらの光をうまく利用してみましょう。
光源には様々な効果があるのですが、光による陰影で立体感を表現したり、その光源から出る光の色をキャラクターに落とし込むことで、空気かにゃ一体感を表現でき、1枚絵としてのクォリティを高めることができます。

基本的に人間の体は丸みを帯びているので、影は球体と同じように落ちていきます。
明るい部分は明るく白色に近い色、暗い部分は暗く黒に近い色となります。
中間色は明るい方向から暗い方向へグラデーションとして塗りこんでいきます。
この明暗をイラスト内すべての個所で適応していくことで、立体を意識した質感のある塗り方が可能となります。

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